2009年06月13日

植物精油、あれこれ

 さて、今週も少し更新が滞りました。シソの葉からの精油抽出実験も木曜日に行いました。そこで、今回は「植物精油」について少し記入してみたいと思います。

 過去を振り返ってで、少しずつエコロギー四万十の取り組み状況を記入してきましたが、私達は林業の専門家でも農業の専門家でもありません。自然エネルギーを利用してこの地域に新たな産業を作るための取り組みを行ってきました。

 現在の日本国内のエネルギー政策は電力会社を中心とする考え方なのでエネルギー製造事業だけでは相当大規模な計画でないと採算性は保てないと考えました。また、バイオマスの発酵技術によるエタノール(バイオエタノールなど)の生産も、国内のガソリン価格が上がって来ている状況の現在ですが、水(清涼飲料水)よりも価格の安いガソリンと競争できるエタノール等の生産ではとても太刀打ちできないと考えました。

 そこで、私どもの住む中山間地に豊富にある森林資源や農業バイオマスからの「植物精油」生産に注目しました。
 精油の勉強を開始した平成13年、インターネットで調べてみると色々な情報がアップされていました。
 その中で見つけた、Wikipedia(フリー百科事典『ウィキペディア』)で製法や種類などなど。また、フィトンチッド普及センター様から資料の送付を頂き樹木精油の勉強もさせて頂きました。丁度、アロマテラピーやエコブームの始まりの頃です。

 精油の種類や精油が採られる植物なども色々と調査させて頂きました。当然、当地でとれる植物の調査を行いそのリストと精油の価格や精油の性質などを調べ次の展開への発展性なども考慮して精油抽出を考えてきたところです。

 精油の抽出方法も何種類かあります。
・水蒸気蒸留法
・油脂吸着法
・溶剤抽出法
・圧搾法
等でしょうか?

 私達はエネルギー利用から入ってきたのでバイオマス熱利用で蒸留法と言う手法にたどり着きました。平成13年に実験用に購入した装置と仕組みの図を以下に示します。
 この蒸留装置の販売をe-SHIMANTOで近日中に開始します。製作して頂ける会社の方とは平成15年頃よりお付き合い頂いています。私どもの要望を聞いて頂き改造や中型の実験機製造までお願いしています。趣味で精油抽出や蒸留水(ハイドロゾル)利用をお考えの皆様、是非この機会にご検討を・・・

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 初めのころはよく分かっていなかったのですが、この方法が一番不純物の残留問題がなく安心・安全の今のキーワードに当てはまる精油抽出方法でした。先ほど少し記入したWikipediaには「主な精油」として多くの精油名と抽出方法が記載されています。
 当初より私達は「和の香り」にこだわったヒノキ・ゆずなど地域にある香り作りを目指しました。

 基本的には様々な植物から精油の抽出が出来ると考えているのですが、ある一定の需要が無い限り産業としては成立しません。今はアロマブームですからそこそこの需要はあるのですが産業が出来るほどの需要では無いのです。前回少し記入した「精油を採る。産業になるか?」で記入したように精油を採るだけでは相当大規模に行わない限り産業にはならないと初めから考えていました。

 今年に入って高知県内の高知新聞社の記事で「村おこし」と題して私どもの取り組みが紹介されました。記者の方とは以前からこの手の話は幾度としているのですが、精油を取った後の利用が出来、商品開発やブランド化が出来て初めて産業になると考えているのです。

 弱小のエコロギー四万十だけでは当然出来る道のりでは無いと考えているのですが中々この考えは受け入れて頂けないようで、現在募集中の高知県農商工連携事業に申請予定としていたのですが残念ながら昨日、相手方が参加しないとの回答でこのプランの一つがもう少し時間がかかるようになってしまいました。

 先日少し記入した海外輸出の件、
アメリカのアナハイムで6月6〜9日開催の「IFT2009」(食品工業展)でユズオイル(柚子オイル・ゆずオイル・ゆず精油)を利用した商品や精油を展示して頂きました。以前より輸出の話は色々と頂いていたのですが価格の点で成立していませんでした。今回成立するとよいのですが・・・

 JA南国市様のご協力でテスト抽出したシソオイル、木曜日に最初の実験が終了しました。来週成果品をもって再度JA様と沢村正義教授にお会いし今後の実験の打ち合わせを行いたいと思っています。
 ご協力頂きました、社会福祉法人さくら福祉事業会 就労継続支援B型事業所「やまびこ」の皆様、感謝しております。

 このシソオイルの抽出実験はヒノキオイル等樹木精油抽出装置が完成してから本格的な研究に発展する予定です。今回は基礎的なデータ収集が目的ですので、色々とお手間を取らせました。

 歩みの遅いエコロギー四万十ですが、今後とも宜しくお願い致します。
posted by エコル君 at 11:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 商品情報
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