いよいよ年末も近づき官公庁では今日が仕事納めです。
仕事納めの忙しい時に
今朝は朝一番で四万十町長にお会いして別件のお願いをしたり、窪川地域のショウガ生産農家にお邪魔してショウガに関してのお知恵を頂いたりと、年末になってもバタバタ状況のエコロギー四万十です。
今朝の四万十川中流域は今年一番の冷え込みでした。出勤時の車の中もいつもなら直ぐに暖かくなるのですが、今朝は役場本庁に移動するまで暖かく感じないほどの寒さでした。
クリスマス寒波も今日がピークでしょうか??
さて、今回のブログテーマ「自然エネルギー利用、、」です。
ここ4〜5年全く動いていない、私たちが本業と考える「自然エネルギー利用」での「産業創出について」本年は躍動の年と位置付けていたのですが・・・
肝心の補助申請などをがある時期に私が急な病気となり緊急手術を受けるなどで出足をくじかれ、期待していた「四万十町バイオマスタウン推進協議会」も全く動かず、何とも期待外れの平成23年となってしまいました。

自然エネルギー関係の報告書など
上記の画像は、エコロギー四万十が設立されてから私たちが関わった自然エネルギー利用の様々な委員会等の報告書です。(2部ほど見つからないものもありますが・・・)
「過去を振り返って」で幾度か記入してきたのですが
全ての事の始まりは平成9年度「大正町地域新エネルギービジョン策定調査報告書」です。
四万十川の大自然に囲まれた大正町地域に「新エネルギー」(今で言う「再生可能エネルギー」)を導入するための委員会がきっかけです。この時に初代社長を務めて頂いた坂本東男先生(高知工科大学名誉教授)にお会いし、当時の町長などのお声掛けでエコロギー四万十が設立されました。
(詳しくは2009年04月06日過去を振り返って その1)
その後、平成13年度第四次大正町総合振興計画、平成14年度大正町NEDOバイオマス調査委員会、平成14〜15年度高知県西部地域14ヵ町村新エネビジョン策定委員会、平成16年度梼原町木質バイオマス利用検討委員会、平成17〜18年度窪川町・大正町・十和村合併協議会・新町建設委員会、平成17年度住民による四万十川流域4市町村5地域「環境フォーラム」、平成21年度四万十町農林バイオマスエネルギー利活用調査委員会、平成22年度農林水産省バイオマスタウン申請、平成23年度四万十町バイオマスタウン推進協議会と自然エネルギー利用による地域振興について関係する各種委員会などに参加してきました。
平成18〜20年度は高知大学農学部 沢村正義先生(高知大学農学部名誉教授)と柏木𠀋拡先生(高知大学農学部准教授)とJST育成研究事業で新たな植物精油抽出装置の開発と残滓・排水処理研究と、ある一定の成果を出しながら各種委員会に参加してきたつもりなのですが未だに夢は実現していません。
平成15年にお邪魔して「バイオマス利用」の話をした徳島県上勝町、上記で記入したお隣の高知県梼原町では既に自然エネルギー利用施設とそれを利用した観光振興の取り組みは動いています。

梼原町 マルシェユスハラ(雲の上ホテル別館)
先週、マルシェユスハラの支配人さんからお話を聞く事があり思ったのですが、、
私たちの取り組みは少し甘いのかもしれません・・
「いつか分かってくれるだろう・・」的な考え方ではいつまでたっても夢は実現しないのかもしれません。
私達は、平成14年度のNEDO F/S調査実施後
平成15年度にはNEDO F/T(実証試験)をして夢が実現すると思っていました。
しかし、残念ながら当時の大正町は動かず
平成15年度にエコロギー四万十として高知県の補助事業を利用して
遠回りになると思われたのですが、研究室を設置してバイオマスのエネルギー利用を行う前に植物精油を取り出して「採算性が保てるバイオマスエネルギー利用」の実証をして行く事と考えたのです。残念ながら、借金の出来ない体質のエコロギー四万十では、原材料の調達がままならず、また、精油を取り出した後のバイオマスエネルギー利用が出来ないため逆に経費が掛かったりと
いまだに、貧乏企業のままなのですが・・・
私たちが考えていたのは、
自然エネルギーを利用して
エネルギー化される前の植物バイオマスから付加価値の高い植物精油を取り出し、
植物精油を利用した次に続く2次加工製品(化粧品・香粧品、食品、木工加工品など)を作り
新たな四万十川ブランドの製品化による産業創出と
自然エネルギー利用を核とした「新エネルギーパークの設置」「香りの町構想」などによる「環境に優しい街」の観光振興を目指しているのです。
同時に進んでこその、ややこしい道のりですので説明不足のために理解が得られず、同時に私たちの熱意が足らず町の取り組みとして前に進まないのでしょうか、、
今年の、震災の影響もあり「自然エネルギー利用」の研究も様変わりしてくると予想しています。
エコロギー四万十の「小規模小型分散化エネルギー利用」案は時代遅れの考え方になって行くのかもしれません。(小規模ではエネルギー生産単独では成り立たない)
ただ、私達は「大規模発電による自然破壊」をこの町に持ち込むつもりはありません。
自然と共に四万十川の環境を守りながら
新たな雇用の場の確保と産業・観光振興による交流人口の増加を目指して
来年も進んで行きますので来年も宜しくお願いします。
最後に、
植物精油抽出・販売事業は何とか世間的には認められるようになって来ました。
本日、しょうが生産農家にお知恵を頂きに行ったのもこの本の原稿依頼があったからでした。
口下手で文章を書くのが苦手な私が引き受けると時間ばかりがかかってろくなものが出来ないのが目に見えているのですが・・・
(昨日送られてきた沢村先生の「におい・かおり環境学会誌への論文」のように上手くまとまれば良いのですが・・)
この本は会員様向けの会報誌との事で、お付き合いの関係で断りきる事が出来ませんでした。
ゆず精油の話しではなく、しょうが精油の話しを書いてくれとの依頼です。
何とか正月休みにたたき台ぐらいできると良いのですが・・
さて、次回の記入が多分今年最後のブログアップとなります。
いつものように平成23年を振り返ってで締めくくりたいと思っています。
色々な事のあった平成23年度の話し、
うまくまとまれば良いのですが・・ 次回も読んでいただければ幸いです。